皮脂腺で生み出された皮脂はバターみたいな、いくらか固めの中性脂肪で、そのままでは価値がありません。 皮膚表層や毛孔内において棲息している常在菌と汗といった水気が互いに結びついて、乳液状の軟らかな皮脂膜に変わります。 このようにして仕上がった皮脂膜は、毛孔から分泌され、皮膚表層や頭髪を覆い、皮膚や頭髪を外部の負荷から防護します。 水気などといった潤いを付与する効果を発揮してくれます。 皮脂が頭髪の表面に引っつくと、頭髪中の水分の蒸発が減少させられます。 頭髪の軟らかいさ、つやがキープされます。 皮脂腺はいつもできあがり、シャンプーしても2時間も経過すると新しい皮脂膜ができあがり元に戻ります。 皮脂腺の機能を活き活きと行なわせるのものは男性ホルモンです。 皮脂の分泌を押さえつけるものは女性ホルモンです。 女性のケースでは、副腎から男性ホルモンが分泌され皮脂の分泌を活性化させます。 排卵から次の月経間は黄体ホルモンが出てきて、皮脂の分泌を活性化させます。 一般には月経の前になってくれば脂っぽくなってしまいます。 皮脂腺と濃密な関わりの見られるニキビは、うぶ毛の出てくる毛孔に皮脂が目詰まりしてできてしまうもの。 頭髪に相当する硬い毛の場所にできてしまうニキビ状の吹き出物は、毛包炎と呼ばれています。 髪が汚らしくなってくれば脂っぽく、ヌメヌメになって、頭皮もベトベトするのです。 フケの生じにくい人においても肩に白い物が落ちておられるというような状態になって四六時中、頭皮も痒く感じるのが普通です。 頭皮の汚い部分が原因となって微生物が増殖、ストレスがかゆみという形で出現してくるのです。 汚い部分を放ったらかしにしていると、髪の毛が抜け進行します。 脂肪を分解し、強い紫外線や酸素、オゾンで酸化されれば、過酸化脂質に変わります。 毛包の中に入り込むと毛の生育をさまたげ、皮膚に影響を及ぼすとかぶれが発症します。 脂漏性皮膚炎を発症させ脂漏性の脱毛症ということになります。